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ダイビングのいろは
2025.11.23

沖縄・那覇発ホエールスイムツアー!初めての方でもわかる1日の流れと、クジラと出会った瞬間のすべて

沖縄の冬といえばホエールウォッチングが有名だが、「見る」だけではなく、海に入り、水中でクジラと出会う体験ができる場所がある。それが沖縄・那覇発のホエールスイムです。

この記事では、実際に那覇から出発するホエールスイムツアーに参加した“1日の流れ”を、体験者目線で詳しく紹介しています。ただし、タイムスケジュールは利用するボートやショップによって異なるため、ここで紹介する流れはあくまで一例です。

それでも、全体の雰囲気や体験の流れがイメージできるよう、できる限りリアルにまとめてみました。

■ 7:30 那覇の港に集合──冬とは思えないゆるやかな朝

集合場所は那覇市内の港。

スタッフに名前を伝え、乗船名簿を記入し、ウェットスーツやフィンなどの器材を受け取る。

初めて参加する人が多いため、器材チェックや着用のサポートはとても丁寧。

ウェットスーツを着た瞬間、気持ちはすっかり“冒険モード”だ。

■ 8:00 出港──探鯨開始前のドキドキと、海へ出る高揚感

港を離れ、船はゆっくりとチービシ近海へ向かう。

ここでもう一度伝えておきたい。

ホエールスイムは自然相手のアクティビティであり、出発時刻・帰港時刻は使用するボートによって大きく違う。

早朝に出るボートもあれば、ゆっくり出るスケジュールのショップもある。

出港後、スタッフがルールと安全説明を行う。

クジラを追いかけない

ガイドの指示があるまで海に入らない

水面で横一列になって待つ

泳ぐ距離は最小限でOK

海に出て30分ほどすると、スタッフが突然声を上げた。

「ブロー出ました!」

船内が一気に緊張感に包まれる。

白い噴気──クジラが息継ぎをした証拠だ。

■ 9:00 “アプローチ”の時間──焦らず、タイミングを待つ

クジラを見つけても、すぐに海へ入れるわけではない。

クジラが落ち着いているか、方向性はどうか、船を嫌がっていないか──

スタッフが細かく観察する。

船上は静かだが、緊張感は高まる一方。

数分おきにブローが上がるたび、参加者の心拍数も高まっていく。

そしてついに、

「エントリー準備してくださーい!」

その声が響いた。

■ 9:20 エントリー──海の冷たさと緊張が一気に押し寄せる

フィンを履き、マスクをつけ、スタッフの合図でそっと海へ。

冬の沖縄の海は冷たいが、ウェットスーツがしっかり保温してくれる。

水面に横一列となり、静かに待つ。

周囲に漂うのは、海の音と自分の呼吸だけ。

この静寂が、クジラとの出会いをより特別なものにしてくれる。

■ 9:25 姿は見えなくてもわかる“ゴォォ…”という低音

待っていると、遠くから「ゴォォォォ…」という音が響いた。

クジラの声だ。

水中で響く低音は、体全体に振動として伝わる。

まだ姿は見えていないのに、“そこにいる”と確信できる瞬間。

海の中でしか味わえない神秘的な感覚だった。

■ 9:27 青い海の奥から巨大な影──クジラ登場

ガイドが手を上げた。

「来ます!」

目を凝らすと、青い世界の奥から、巨大な影が浮かび上がるように近づいてくる。

ザトウクジラだ。

水中で見るクジラは、映像より何倍も大きく、何倍も優雅。

急に泳ぐことはなく、ゆっくりと通り過ぎていく。

恐怖ではなく、圧倒的な“美しさ”と“静かな迫力”に心が震えた。

■ 10:00 複数回チャレンジ──海況次第でチャンスは広がる

ホエールスイムは自然が相手なので、

1回しか入れない日

3〜4回入れる日

まったく入れない日

すべてあり得る。

この日は海況が良く、計3回もエントリーできた。

同じクジラでも方向が変わったり、距離が違ったり、毎回まったく異なる光景になる。

■ 14:00 帰港──静かな船内で余韻がじんわり広がる

船が港へ戻る頃、参加者同士が自然と笑顔を交わす。

誰もが感情を言葉にしきれないような表情をしていた。

港に着き、器材を返却し、ログを受け取ってツアーは終了。

船を降りた後もしばらくは、胸の奥がじんわり熱いまま。

それだけ特別な体験だった。

■ 初めて参加する人へ:覚えておきたいポイント

タイムスケジュールはショップやボートで異なる

→ 集合時間・帰港時間は必ず事前に確認を

泳ぐ距離は短く、泳力は“普通に泳げる程度”で十分

冬の沖縄は風が強く、船上は冷える

→ ボートコート・厚手タオル必須

クジラは野生動物、見られない日もある

→ だからこそ出会えた時の感動は桁違い

■ まとめ:那覇発ホエールスイムは、一生忘れられない体験になる

那覇発ホエールスイムはアクセスが良く、初心者でも挑戦しやすい。

そして、水中でクジラの“影”“声”“存在感”を感じる瞬間は、人生でそう何度も味わえるものではない。

巨大な生命が自分のすぐ近くを通り過ぎていく。

その時間は、ひと言では表せないほど価値がある。

ぜひ、あなた自身の目で、その世界を体験してみて下さい。

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